Diario

いたぽのメモ置き場

ゼノブレイドシリーズの関係性

ゼノブレイドシリーズ(無印・クロス・2)の関係性についての簡単なまとめと考察。
2020年5月29日発売のゼノブレイド ディフィニティブ エディションの本編および追加ストーリーの「つながる未来」の内容は含みません。
今後気が向いたら追記予定です。
それぞれの世界は平行世界であり、お互いを認知することは基本的にありません。
挑戦の地ではノポン・ダイセンニン(超越した存在)によってお互いの世界が繋がることはあるようですが…

※クリックすると展開する画像はストーリーの核心部分が含まれているので注意
特にゼノブレイド無印およびDE版を遊んでいない人は絶対に見ないでください。
点線の四角は公式での情報ではない自分の妄想部分です。


ゼノブレイドDE版、楽しみですね

Last Gifts

ゼノブレイド2のネタバレ感想。

必ずゼノブレイド2をエンディングまでプレイした後に読んでください。
(追記 : イーラ編最終盤のネタバレを追加)
画像の出典 : 一部を除きゼノブレイド2の画像投稿機能より

プレイ当時の感想

Twitterに投稿したプレイ当時の感想

補足文あり。


プレイ初日のタイトル画面を見た感想。
ゼノブレイド2のタイトルロゴすら無いタイトル画面に斬新さを感じながらも、これから始まる物語に心を躍らせていたのは言うまでもない。
自分がゼノブレイド1をプレイしたのは2017年の8月~9月なのであまり時間は経っていないが、ゼノブレイドクロスからの新展開を待ち続けて2年半だったのでゼノブレイド2に対する期待感がそれなりに膨らんでいた。


初めて遊んだゼノブレイドシリーズはゼノブレイド1ではなくゼノブレイドクロスの方だったので、タツというお荷物兼食材(ノポン)に何度か苛立っていた記憶がある。
タツは戦わないノポンだったが、ゼノブレイド1のリキやゼノブレイド2のトラはしっかりと戦うポジションで、ストーリー攻略でもお世話になったのでノポン族に対する印象が全く違う。
リキは変わった性格ながらも一応子持ちの親という事でストーリー上では良い台詞がいくつかあった。
トラに関しては性癖丸出しとはいえ根がまともなのでシリーズ随一の愛されノポンだと思う。

ここからネタバレ


これは4話を終えた時点での感想である。
3話の時点でもヴァンダム関連やヒカリの登場と因果律予測などゼノブレイド的にもかなり熱い展開ではあったが、ある程度王道的な流れだったので特にコメントすることが無かった。
4話冒頭ではセイレーンに乗って地上を爆撃するヒカリが登場しプレイヤーを困惑させ、スザクとの再同調シーン、スペルビアのお風呂シーンでニアが訳ありである事が分かり、キク登場シーンでは終盤に繋がる伏線があった。
おまけ程度とはいえジーク再登場シーンとニアの亀頭発言、このシーンでヒカリが耳年増であることが分かった。
f:id:itapol:20180213011833j:plain:w450
廃工場ではハナとキクのバトルシーン、キクのエネルギーを使ってハナのエーテル炉を完全なものへと昇華させ、サクラ(バーン搭乗)戦ではJK(ジャスティス・ナイト)モード爆誕と激熱なシーンが続いた。
f:id:itapol:20180213223019j:plain:w450
さらに逃げたバーンを追撃した先ではイーラのサタヒコとベンケイが現れ、苦戦したところにかつての敵であったメレフが加勢するなどこれでもかという展開。
ブレイドを倒され激昂したベンケイがマンイーターとしての能力を開放させようとするが、そこに第三勢力であるファン=レ=ノルンが介入するという怒涛の4話だった。
4話は情報量が多すぎて脳がパンクしそうだったので先述の感想ツイートが出てきた。


5話でアーケディア法王庁に初めて辿り着いた時の感想である。
BGM(特に夜がお気に入り)が良かったのでこんな感想になったが、まさか本当にゲーム内で聴けなくなるとは当時は露ほども思っていなかった。


5話のシンが仮面を取った場面の感想である。
f:id:itapol:20180212221730j:plain:w450
シンが世界に絶望しているかのような眼をしていたので呟いたが、7話ではレックスがシンに対してこの感想と同じ事を言ったのでちょっと嬉しかった。
f:id:itapol:20180212221742j:plain:w450


ここの黒塗りに入る六文字はもちろん「ゼノブレイド」で、7話でレックスが第三の剣を手に取った時に見た映像の中に相転移実験と思われるものがあったので興奮してしまった。
3話の因果律予測、7話でメツがモナドを使っていたのはただのファンサービスであると言われるとそこまでだったが、明らかにゼノブレイドとの繋がりが分かるシーンが来たので、多くのゼノブレイドプレイヤーがそれぞれの想いを馳せていたに違いない。


ここのあるキャラとはブレイド状態のニアのことで、黒塗りの五文字にはディバインという単語が入る。
ディバイン(Divine)とは直訳すると神の~とか神々しいという意味になるのでもしかしたらニアが神に関係するのかなと思ってしまったが、ディバインソードを神聖な剣と訳せば問題無かった。
7話のモルスの断崖でブレイドニアの能力を試していた時だったので、7話のタイトルである「新たなる剣」というのがニアの事なのかなと勘違いしていた節が無かったわけでもなく、後から見直すと少し安直な思考だったかなと思う。

マンイーターについて

マンイーターとはブレイドが人間の細胞を身体に取り込むことで特異な才能が開花した姿である。
基本的に人とブレイドの距離が近ければ近いほど強くなるので、普通のブレイドを遥かに凌駕する。
元々ブレイドとして持っている力に加えて新たな能力が増えるので、その戦闘力は天の聖杯単体に匹敵するほどである。
マンイーターの技術開発は比較的各所で行われていた様子で、ニアに関してはグーラ、ヨシツネとベンケイに関してはルクスリアでマンイーターとなったようである。
しかし強大な力を誇るマンイーターを恐れたアーケディアはマンイーターのことを人喰いと呼び、厳しく取り締まっていた。
自身もマンイーターであり、ブレイドこそが世界そのものと考えるシンはアーケディアに捕まっていたニア、ヨシツネ、ベンケイを助けている。

ブレイドイーターについて

ブレイドイーターとは人間ブレイドのコアクリスタルを身体に取り込んだ姿である。
マンイーターと違って人間がベースなので特異な能力が開花するかは不明。
(マルベーニは世界樹素手で登っている人外なので例外)
ブレイドイーターの技術はアーケディアのみに限られ(マルベーニのみ可能?)、マルベーニがブレイドイーターとなる前に実験を行った被験体はサタヒコを除いて全て処分されている。
アルストを放浪中に行き倒れたジークは偶然通りかかったマルベーニに拾われ、サイカのコアの一部を左胸の胸郭内部に移植され一命を取り留めた。
モルスの地にいるゾンビのようなモンスター達は、コアクリスタルを人体に移植しようとした人間の成れの果てであり、ブレイドイーターになった場合はおそらく寿命が伸びると思われる。


スペルビアの地熱タービン塔付近を探索している時に処理が追いつかなかったのか、突然ソフトがエラーを起こし、2時間くらい前の状態に戻った。
(現在このエラーは修正済み)
明らかに無駄が多い寄り道だったので元の状態に戻すまで20~30分も掛からなかったのが幸いで、記憶があるとここまで楽に攻略できるのかと関心した。
怪我の功名か、50時間プレイしたところでタイトル画面が各話ごとに変わる事に気付いたので、二週目では忘れずに各話ごとのタイトル画面をスクリーンショットに収めようと思った。


8話終了時くらいの感想。
操られた巨神獣達が世界樹の元に集うという熱い展開が続いていたが、この世界における悪者が誰なのか分かってきたところで、物語が終わりを迎えつつある事を悟り、一抹の寂しさを覚えた。


10話の精神世界にてレックスの心が折れかけて泣いているシーンを見た感想そのまま。
最後の台詞を鑑みるにあの場面でのホムラとヒカリは本人の出演だったと思われる。


最後はかつてないほどの涙を流し慟哭した。
どうして二人が分裂したのか理由も分からなかったが、考える余裕すらなかった。
EDの演出は自分のゲームプレイ歴の中でも傑出した良さがあった。
ゼノブレイド2を遊んでからゼノブレイドを遊んでも面白いのは間違いなく保証できるので、ゼノブレイドを遊んでいない人にはぜひWiiのソフトかWiiUのダウンロード版、New3DS版のいずれかでプレイしてみてほしい。
2020年にSwitchでリマスター版であるゼノブレイド ディフィニティブ・エディションが発売されるようだ。
ゼノブレイド無印は2と比べるとやや難易度が高く、今から遊ぶならSwitch版ゼノブレイドを待つのが良いと思われる。
ゼノブレイドを遊ぶことでゼノブレイド2の世界にも深みが出るのは間違いなく、また、ゼノブレイド2を遊んだ後だとゼノブレイド単品で遊ぶ場合よりも違うものが見えてくるに違いない。

ゼノブレイド2のエンディングではクラウスの消失と共にゲート(扉)もこの世界から姿を消したが、ゲートが飛んだ先の世界には―――。
ゼノブレイドクロスの新たな展開をいつまでも待ち続けている。
今のところはゲートことゾハルは惑星ミラに飛び、先住民のルーあたりの意思により白鯨およびグロウス達が呼び寄せられたと予想している。

考察などのまとめ

プレイ当時の考察とこの記事を執筆した時点での考察にかなり差があるが、クリアした次の日に書いた初期版はとても外に出せない稚拙なものなので最新の考察を以下に記す。

赤い流れ星

ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド』に追加されたゼノブレイド2とのコラボクエストの中に「赤い流れ星」を集めるクエストがある。
ゼノブレイド2の開発元であるモノリスソフトは、ゼノブレイド2の開発の傍らブレスオブザワイルドの開発にも携わっていた。
開発実績|株式会社モノリスソフト
ゼノブレイド2の中で赤い流れ星が出てくるのは10話でアイオーンと宇宙ステーションが爆発し、その破片がアルスト上空に流れる場面であるが、ホムラを連想させるものとなっている。
開発に携わっていたからこそこのような深いコラボクエストになったのかなと感心していたが、Twitter上では誰もそのことに触れていなかったので少し寂しい気持ちになった。
f:id:itapol:20180213221232j:plain:w450

メツの能力について

天の聖杯の一人であるメツはマルベーニのブレイドとして(離反したが)500年前の聖杯大戦で世界を滅ぼそうとした。
f:id:itapol:20180213222842j:plain:w450
普通のドライバーと違って、天の聖杯は独りでも全ての力が使えるらしい。
しかしそれは本当にそうなのだろうか。
f:id:itapol:20180213022704j:plain:w450
メツ曰く天の聖杯の力を取り戻したのは7話でモナドを持っている時との事だが、ブレイド状態のニアにも苦戦していた上、亜光速で動けて更に絶対零度の環境を作り出せるシンと比べると明らかに力不足感を覚える。
こうは考えられないだろうか。
天の聖杯といえど人との繋がりが無ければ真の力を引き出せないのではないか、と。
メツの見た目は明らかにイーラのものであり、神がデザインしたものには見えない。
マルベーニが同調した時にあの見た目になったという説もあるかもしれないが、そもそもマルベーニはイーラと敵対しているので関係ない。
f:id:itapol:20180213024929j:plain:w450
天の聖杯は神が創った最初のブレイドなのでそれなりの見た目のはずだが、そのような見た目になっていないのが謎である。
これは個人的な望みになるが、メツの真の能力が知りたい。
メツを味方のブレイドとして使いたい気持ちはある。
しかし7話時点のようなおそらく未完成のまま仲間になるよりも、真の見た目と力を持った状態で遊べるような展開が欲しい。
安直に2周目要素で追加はしないでほしいというのが正直な気持ちである。
リメイク版に期待している。
f:id:itapol:20180213023634j:plain:w450
メツはホムラから力を取り戻すまでアイオーンの存在を知らなかった。
片方が最強のデバイスの管理権限を持っていたのに、片方はその存在すら知らなかったという事実。
f:id:itapol:20180213025208j:plain:w450
f:id:itapol:20180213025219j:plain:w450
天の聖杯は単なるプロセッサなので善も悪もない。
偽りの役割をマルベーニから刷り込まれた可哀想なメツ。
f:id:itapol:20180213025559j:plain:w450
f:id:itapol:20180213025610j:plain:w450
天の聖杯の基本的な能力についても色々と詳しいが、真の役割は知らないメツ。
物語としては最後まで悪役を演じたが、メツの役割は何だったのか、いつか明らかになることを願っている。
f:id:itapol:20180214014730j:plain:w450

各話ごとの伏線

3話中盤時点の伏線

3話 戦 [意志ある再生]
ホムラの「コアが存在する限り、ブレイドの寿命は永遠… その永遠の時間を記憶のせいで苦しみ続けるとしたら 忘れることが出来るのも幸せなんじゃないかって、思ったんです。」という台詞がある。
初めて聞いた際はブレイドの記憶と寿命についての説明だと考えていた。
普通のブレイドはコアクリスタルに戻れば、名前や趣味などの基本的な情報だけ残して過去の記憶は綺麗に消える。
しかし天の聖杯であるホムラは特殊なのでコアクリスタルに戻っても記憶はそのままだから辛いという気持ちがあったのだと推測する。
f:id:itapol:20180214015554j:plain:w450

3話挿入歌『Drifting Soul』について

3話 戦で流れた挿入歌のDrifting Soulは、自分が何者なのか探し続ける者たちの心情を描いた歌である。
Drifting Soulの歌詞に『The Jacob's ladder will, Come down and check me up』というフレーズがある。
ヤコブの梯子が僕の前に降りてくるという意訳になるが、ヤコブの梯子とは軌道エレベータのことである。
ヤコブの梯子 - Wikipedia
世界樹から宇宙ステーションに伸びているものが軌道エレベータであることはここでも分かる。

4話中盤時点の伏線

4話 天の聖杯 [疾走する影]
月の明かりに照らされてキクが登場する場面がある。
f:id:itapol:20180212222537j:plain:w450
当たり前の存在すぎて気付かなかった人が多いと思うが、月があるということは物語の舞台が地球ということ。
(少なくともゼノブレイドシリーズでは)
アルスト=地球である。
ちなみにゼノブレイドクロスの世界で夜空を見上げると月に似た光を放つ惑星がいくつも存在するのでどことなく幻想的な雰囲気が味わえる。

モルスの地

実はモルスの地には道路看板が存在するが、TOLLという文字の通り、有料道路の交通標識であることが分かる。
f:id:itapol:20180220024511p:plain:w500
「236」と書かれているマークはアメリカ合衆国の州間高速道路のマークにそっくりなので、モルスの地がアメリカではないかという仮説を立てた。
Interstate 8 - Wikipedia
実際のアメリカには州間高速道路236号線という道路は(自分の調べた限りでは)無いみたいだが、ヤード・ポンド法を採用しているあたりモルスの地=昔のアメリカで間違いなさそうだ。
だが、宇宙ステーションの内部の居住空間として作られた"楽園"にも全く同じ交通標識が存在する。
f:id:itapol:20180220024825j:plain:w450
モルスの地の道路をそのまま移植したのか、それとも―――。
謎は深まるばかりである。

5話中盤時点の伏線

5話ではアーケディアに向かう前にイヤサキ村に寄るイベントがある。
ここでホムラが見せるレックスの故郷への執着心はかなり強く、少し違和感を覚えた。
f:id:itapol:20180214213350j:plain:w450
この時点ではホムラはレックスに楽園へ向かう本当の理由を明かしていないというか、レックスがホムラを受け入れる覚悟がまだできていないのである。
ホムラは「楽園で神に自身の存在を消してもらう事」が目的であり願いであった。
500年前にアデルと出会って眠りに就くまでの間に辛い記憶があったのかは定かではないが、3話でホムラから聞ける通り、天の聖杯であるホムラは他のブレイドと違って記憶を忘れることができない。
これがホムラ達が目的を遂行する理由の一つ目
両親の墓の前にてレックスとホムラのキズナトークで家族への憧れを聞けるが、自殺願望のある者が家族に憧れたりするだろうか。
普通ならしないだろう。
しかし、ホムラという人格が、女子力からは程遠いヒカリの作り出した理想像だと仮定すると、母性に溢れていて非常に家庭的なので「家族」への憧れも無かった訳ではないと考えている。
10話に続く。

7話中盤~終盤の伏線

7話 新たなる剣 [ニア]
エルピス霊洞の最深部でアデルの亡霊と闘った後に、記憶の中の楽園でレックスとアデルが会話するシーン。
英雄として祀られていた過去を持つアデルは「全てを守る必要なんてない、一人の人間にできることは限られている」と言った。
f:id:itapol:20180213012023j:plain:w450
ここの台詞がレックスの9話での台詞に繋がってくる。

7話 新たなる剣 [新たなる剣]
モルスの断崖でレックスがホムラを取り返すべくシンやメツと戦い、苦戦するシーン。
レックスの怒涛の告白に応えたホムラとヒカリは楽園へ向かう理由を明かす。
f:id:itapol:20180212222859j:plain:w450
「これが私達の全て」と言った先には最強のデバイスであるアイオーンがあった。
アイオーンの管理権限を持って生まれたホムラとヒカリはこの力を使う事を恐れていたので神様に自らの存在を消してもらおうと考えていた。
これがホムラ達が楽園へ向かう理由の二つ目である。

9話終盤の伏線

9話 雨 [命をつなぐものたち]
レックスとシンが戦う場面でそれぞれの思いが交錯する。
ここの台詞はかなり重要なのでゲームから一部抜粋する。

シン「神が与えたもうたその力、なぜ人間の為に奮う?」
レックス「楽園に行くためだ」
シン「行ってどうする 人に開放するのか 分け与えるのか」
レックス「当たり前のことを聞くな」
シン「与えてどうする?結果は見えているんだぞ?」
レックス「何の結果だよ」
シン「人は楽園をモルスの様に 500年前のイーラの様にするだけだ」
レックス「オレがそんなことはさせない」
シン「お前が死んだ後はどうする?誰がそれを止める
レックス「そのためにあんた達がいるんじゃないか そしてそれを一緒にやり遂げるのはオレじゃない」
f:id:itapol:20180214025444j:plain:w500

初めてこの台詞を聞いた時は「随分と他人任せだ」などと思ってしまったが、ストーリーを観返すとそうではないことに気付いた。
人間の寿命はブレイドのそれと比べると遥かに短い。
レックスの「誰かだぁ」という台詞は英雄アデルが7話で語った「全てを守る必要なんてない、一人の人間にできることは限られている」という台詞に影響されたものと思われる。
シンが言及している「レックスの死後は誰がブレイド達と一緒に世界を守っていくか」という問いに対しての明確な答えはこれからレックス達が出すのだと思うが、おそらくはドライバー適正を持った人間の育成や天の聖杯のドライバーになれる人間の選別など、アデルと似たような事をしていくのだと考える。

イーラ編

サブクエスト「ワのちから」

イーラ編のサブクエストの中で最もクリアが面倒なクエストの一つ。
病弱の娘のために龍尽香という薬を作る目的でこれまで培ってきた絆と人脈を活用し材料を集める。
ストーリークリアにはヒトノワレベル4が必要だが、このクエストの受注開始可能な条件はヒトノワレベル5。
重要設定をクエストコンプリートのおまけ的なところに配置しないでほしい。
このクエストをクリアするとなんとヒカリのパートナーであるアデルが既婚者であり、その妻が身重であることが分かる。
アデルがヒカリに対して心を完全には許さなかったのは元々いた家族の存在が大きかったように思う。

イーラ編 最終決戦

最終決戦ではヒカリがアデルに拒絶され暴走状態でセイレーンに乗りメツと戦うが、その時にヒカリは500年後のビジョンを視る。そこにはレックスの姿が。
守るものが元々あったアデルと違い、レックスには守るものが無かった。
レックスは小さい頃に家族を亡くし、親の愛にも飢えていたに違いない。
大人だったアデルではなく、少年であり思春期真っ盛りのレックスがヒカリに選ばれたのも人間の性ゆえなのかもしれない。
最終決戦でイーラ王国に留守番している間にサタヒコを守り命を落としたミルト、そこで心に傷を負ったサタヒコはメツとの戦いを終えて戻ってきたヒカリを拒絶した。
自らの暴走で巨神獣を3匹沈めた事実やサタヒコに拒絶された事で精神的に追い込まれたヒカリはホムラというもう一つの人格を作り自らの心を閉ざしてしまう。
ホムラの性格は温和で口調が丁寧、おまけに料理上手。少年と仲良くなりたくて生み出したヒカリの理想像だったのかもしれない。

天の聖杯の役割

ゲートの力で世界が変わると信じて行った相転移実験によって、世界の人間と物の大半と自身の半身を失った代わりに半永久的な命を得たクラウスは、己の罪を償う為に世界再生計画を始めた。
崩壊した物質を再生する能力を持った分子体を作り出し、雲海として地球表面に散布。
かつて存在した全ての生命の記憶の情報を持った素子(コアクリスタル)を雲海に放ち、雲海とコアクリスタルが結びついて原子核が生まれた。
原子核はやがて巨神獣を生み出し、さらに巨神獣から生まれた純粋な生命体が新たな生命体を生み出していき、その進化の末に人間が生まれた。
これが世界再生計画である。

これではまた人は以前のような過ちを繰り返すのではないかと考えたクラウスはブレイド計画もスタートさせた。
計画の核となったのがホムラやメツといった天の聖杯である。
ブレイドのコアクリスタルには、同調した人間の情報とドライバーとの間に培われた経験や感情を天の聖杯に送る機能がある。
送られた情報は蓄積され、新たな進化コードをブレイドに送り返す。
進化コードを受け取ったブレイドはやがて巨神獣となり、新たな生命体を生み出す。
人による一方的な支配構造ではなく、天の聖杯を含むブレイドによる生命の循環を作りだしたのである。


f:id:itapol:20180220020354p:plain
ホムラにはこのような役割があるため、記憶を無くすこともなく、永劫の寿命を持ち、ブレイドを管理し続けなければならない。

エンディング後について

f:id:itapol:20180214021618j:plain:w450

  • ホムラが恐れている力とはデバイス(セイレーンとアイオーン)のこと。
  • ホムラが恐れている運命とは天の聖杯として永遠の時間を過ごさなければならないこと。

普通のブレイドと違って記憶を無くすことはないので、嬉しかったことも悲しかったことも全て覚えている。
第一低軌道ステーションの戦いでアイオーンは消滅したので、ホムラの恐れていた力の一部は無くなった。(セイレーンはおそらくまだ残っている)
ゲート(扉)が世界から消失したのでホムラとヒカリのエネルギー源がどうなるのか不明だが、エーテルでいくらかは代用できると思われる。

まとめ

エンディングで元々一人だったホムラとヒカリが分裂した理由だが、自分はこう考えている。
メツが消滅した際にメツのコアの情報がホムラのコアに送信されていたのでその情報と役割を引き継いだ。
ブレイドの進化を促す役割の天の聖杯が一人だけではシステム的に不安なので、冗長性を持たせるためにクラウスが天の聖杯を二人に分裂させたと推測する。

二人が帰ってきたのはレックスのためではなく、ホムラの為だった。
ホムラは家族に憧れていたが、レックスは人間なので寿命がある。
天の聖杯は全ての生命の情報を保持しているとはいえ、人間との子供を作る機能はおそらく無い。
レックスやニアもいつかは死ぬのでホムラは孤独になる。
一人で生きるには、この世界は寂しすぎる。時間が永すぎる。
しかし、ホムラとヒカリが二人の天の聖杯となれば、姉妹になれば、家族になれば、寂しくない。

f:id:itapol:20180214041157j:plain:w450
f:id:itapol:20180214041214j:plain:w450
神様がくれた最後の贈り物はホムラのために―――。


f:id:itapol:20180214041553j:plain